自動調理器専用のミールキット【自分で作るけれど自動化！？】

時短はしたい＆けれど自分で作りたい→ミールキットという選択肢

調査隊ではこれまで主に弁当タイプの「宅配弁当・宅食（食事宅配）」について紹介してきました。

宅配弁当・宅食（食事宅配）＝電子レンジや湯せんで解凍するだけで食べられる食事セット。時短のための最終手段のようなものです。

また、冷凍食品大国フランスの平日の家庭の食卓事情についても解説しました。

一方、思い切って平日は手を抜く！という選択をしづらい日本の食卓についても取り上げました。

時短はしたい、でも「手抜き」はしたくない、もう少し作るところからやりたいという方向けのサービスが「食材宅配・ミールキット」です。

下ごしらえ済みの食材セットとレシピ。レシピ通りに自分で火を入れて調理すれば、20分で主菜1品・副菜1品が完成します。

食事の時短を、食べ物サイドから助けてくれるのが冷凍弁当やミールキットですが、今では、食材側だけでなく、家電側からも時短を助けてくれる製品が普及しつつあります。

お米については、昔は釜や鍋で炊いていたところ、数十年前に自動炊飯器が普及したことにより、お米と水をセットさえすれば、誰でも簡単に（火の番をすることもなく）美味しいご飯を炊けるようになりました。

それと同じことが、食事のおかずでも起こるかもしれません。

自動調理器という新しい調理家電ジャンル

自動調理器というのは、食材を入れてボタン一発押すだけで、いい具合に加熱調理が進み、誰でも簡単においしい料理ができるという時短家電です。

加熱はしますが、ガスの火ではなく、炊飯器のように電気によって動きます。（だから鍋というよりも家電です）

無水鍋や、真空保温調理器（シャトルシェフ）のように、「美味しく仕込める」調理器具はこれまでも使われてきました。

しかし美味しく作る前提として、きちんとした仕込みが必要でした。

正しい食材・調味料・水の量。

正しい加熱具合（ガスの火の番）。

これらはレシピによって決まるのですが・・・

従来の調理器具からさらに進歩し、もっと簡単に美味しく作れるようになったのが「自動調理器」というわけです。

とはいえ・・・

レシピに基づいた食材・調味料・水を自動調理器に仕掛けるといっても、ではそのレシピはどこから手に入れればいいのでしょう？食材は？下ごしらえは？

ミールキットであれば、下ごしらえ済みの食材や調味料がレシピとセットで届きますが、火を入れて調理するのはあくまで自分です。

使うのは鍋やフライパンで、この点は自分で作るのと変わりありません・・・

自動調理器があっても、自動調理器に最適化されたレシピはどこに？

そのレシピを作るための食材はどこから調達すれば？

自動調理器専用のミールキットが登場する？

スチームオーブンの「ヘルシオ」で有名なシャープは、自動調理器の「ヘルシオホットクック」シリーズを販売しています。

サービスとして専用レシピも提供。

さらにさらに、ホットクック専用メニューのための食材を届けるサービス「ヘルシオデリ」も展開。

・・・ここまで来れば、完全にミールキットですよね。

しかしこのようなサービスは、自社製品と一体となって提供されるので、該当メーカーの製品を使うのが前提になっています。

今度は、どのメーカーの製品であるかを問わず、「自動調理器専用」のミールキットが普及するかもしれない…という予想もあります。

誰でも簡単に美味しく作れる自動調理器はすでにある。

だから調理の時短はこれでOK。

下ごしらえ済みの食材などを届けるミールキットというサービスもすでにある。

だから調理前の時短もこれでOK。

あとは、両者を結びつける「自動調理器専用ミールキット」があれば、「時短」が「美味しい超・時短」に大化けするかもしれませんね！

誰でも簡単に、失敗することなく、時短で美味しいお米を炊ける。

↑これは数十年前に実現しているわけですし。次は主菜・副菜の番？？

もしそうなれば「食洗器」「ドラム式洗濯機」「お掃除ロボ」のような現代版・三種の神器に次ぐような存在になるでしょう！

誰でも簡単に、失敗することなく、時短で美味しい料理を作れる。

そんな時代がもうすぐやってくるかもしれません。