ベネッセの宅配弁当「ベネッセのおうちごはん」には、介護食コースもラインナップしています。
今回は、かむ力が衰えてきた方向けに特別にやわらかく調理された「やわらか食」をご紹介します。
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一見すると普通のお弁当と同じ見た目
ご飯を美味しく食べられるかどうかは、すぐさまQOLに直結します。
だから、栄養はともかく、食べたときの満足感が気になるところです。
今日のメニューは「マスの蒲焼き」です。
ベネッセのおうちごはんの他のコースと同じく、プラスチック製の弁当ケースで直接届けてもらいます。
夕飯用に配達されるので、食べるまでは冷蔵庫で保管します。
電子レンジで1分半加熱すれば準備OKです。
よーく見ると、食材のテカリが目立ちますが、一見しても普通の食事と変わりありません。
今日のメニュー
- カラフトマスの蒲焼き
- 卵の甘酢あん
- 大根の海老あんかけ
- ナスの煮びたし
- ブランマンジェ
さすがに葉物野菜は入っていませんが、介護食を感じさせないメニューです。
それでは実際に食べてみましょう。
マスの蒲焼き他4品を実食!
まず主菜のお魚「マスの蒲焼き」です。
やわらか食といっても、スプーンですくって食べるわけではありません。
お箸でつまめるぐらいの固さはあります。
ただし、普通の焼き魚に比べるとかなり軟らかいです。
口に入れてみると・・・
ごく普通に美味しいです!
ご飯が進みそうな、食感以外は普通の焼き魚と変わらないお味でした!
食感だけは焼き魚とはちがって、口の中で舌と上あごだけでつぶせてしまいます。
まったく歯でかまなくても、モグモグ食べられます。
極端な話、舌で転がしているだけでも飲み下せる状態になります。
なぜなら、口の中に入っているだけで、すでにお魚を歯でかみつぶしたのと同じか、それ以上に軟らかくなるからです。
こちらの写真をご覧ください。
マスがペーストのようになっているのがお分かりでしょうか。
といっても魚肉のフレークを集めて成型したのではなく、本当にお魚を特別な調理方法で軟らかくしているんです。
他のメニューも見てみましょう。
「やわらかかまぼこ」です。
お箸でつまむとプルンプルンしています。
本来のかまぼこのような練り物特有の固めの弾力はありませんが、食べてみるとかまぼこの味です。
やはり口の中で歯を使わずにつぶして飲み込めてしまいました。
マスの付け合わせには人参も入っていました。
メニュー名には「やわらか人参」と書いてあります。
根菜の歯ごたえはまったくなく、お箸でつかみ上げようとすると、簡単に割けるぐらい軟らかいです。
食べてみると・・・味は人参風味ですが、根菜の人参ではなく、人参ゼリーというかんじでした。
続いて卵焼きのようなメニューです。(成分表には「たまごムース」と書いてありました)
食べるとモチモチぷるんぷるんしています。
これがアップです。
テカテカ、プルンプルンしているのがお分かりでしょうか?
普通の卵焼きのような噛み応えはなく、やはり口の中で舌と上あごだけでつぶせてしまいました。
甘酸っぱいとろみのあるあんと、よくマッチしています。
続いて大根のあんかけです。
お箸の先で押してみると、プルルンと弾けるように揺れます。
いったいどのようにしてこのように軟らかくしているのでしょうか?
食べてみると、やはり根菜なのに、かまずに口の中でつぶせます。
お味は大根のあんかけそのままです。
といっても食感が全然ちがうので、大根を食べている!という感じはしませんが、大根の形をした大根の味のおかずです。
ナスのお浸しは、もともと軟らかい食材ですし、トロトロのナスは口の中で溶けるように飲み込めます。
最後にデザートのブランマンジェですが…1分半の温め時間でも長すぎたのか、完全に溶けて液体になってしまいました。
仕方ないので箸先と指でつまみあげて、飲み干しました。
やさしい甘さが食後のデザートにぴったりでした。
電子レンジに入れる前に蓋を開けて確認して、これだけ外に取り出して温めればよかったですね…失敗しました。
ベネッセのおうちごはん「やわらか食」を食べ終えての感想
どのおかずも、元の食材と食感が全然ちがうのですが、味は元の食材とほとんど同じです。
普通に美味しく食べられました。
やわらか食の状態でも、ご飯もパクパク進む美味しさでした。
食感から得られる変化や満足感がないので、普通のお弁当と同じくらい美味しい!とまでは言えないのですが、「あぁ、お箸でお弁当を食べている…」という、「食べている感」は十分あります。
何より、かむ力が衰えたり、咀嚼が十分にできない状態でも、ちゃんとお箸を使えるご膳を味わえるというのは、素晴らしいことだと思います。
食材の原形をとどめていない流動食やペースト食ではなく、細切れのチップ状になった「きざみ食」でもなく、ちゃんと本来のおかずの形をして出てくるというだけで、食事としての満足度が全然ちがいます。
食事は、栄養を摂る、口に入れる…だけでなく、目で見る、自分の手でお箸を使って口まで運ぶ、それも含めてのものです。
介護食となれば、どうしても本来の食事のうち、どれかの要素を犠牲にせざるをえません。
それでも、本来の食事のうち「噛み応え」の部分を変えるだけにとどめているベネッセのおうちごはん「やわらか食」は、とても貴重なサービスではないでしょうか。
ベネッセのおうちごはんの「やわらか食」は、UDF(ユニバーサルデザインフード)の規格を満たしています。
日本介護食品協議会が制定した「かたさ」「粘度」の規格に適合しており、日常の食事から介護食品として幅広く利用できるよう、食べやすさに配慮した食品の規格です。
UDFの定める「かたさ」には以下の4つの基準があります。
- 容易にかめる
- 歯ぐきでつぶせる
- 舌でつぶせる
- かまなくてよい
このうちベネッセの「やわらか食」は、「歯ぐきでつぶせる」の基準を満たしています。
また、農林水産省の「新しい介護食品」の規格「スマイルケア食」の基準も満たしています。
現役歯科医師の監修の下、「安全・楽しく・しっかり」にこだわった献立を設計しています。
ベネッセのおうちごはんについて詳しい資料請求をする
「やわらか食」など、ベネッセのおうちごはんの詳細については、ベネッセのおうちごはんの公式サイトもご覧ください。
また、下記から無料で詳しい資料請求もできるので、じっくりご検討ください。
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