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中食とは?成長する市場と新しい食事のスタイルについて

2020年11月2日

テイクアウトのお弁当

「中食」という言葉をご存知でしょうか。ニュースなどでも取り上げられたこともありますが、「聞いたことはあるけれど詳しくは知らない」という方が多いのではないかと思います。

「外食」や「内食」とは異なるまったく新しい食事形態として、2000年代初頭から話題にのぼりはじめた「中食」は、この令和の時代に「手軽に美味しいものを食べることができる食事形式」として改めて注目されています。

豆知識

「中食」の読み方は「ちゅうしょく」や「なかじき」など様々ですが、現在は「なかしょく」という読み方が主流です。

また新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行などの要因もあわさって、「中食」の市場規模は加速度的に拡大しつつあります。

そこで今回は、新時代に広まりつつある食事形態「中食」について、言葉の意味や外食との違いといった基礎知識から、現在の「中食産業」を取りまく状況などといった最新情報まで、しっかりとご紹介していきます。

中食の意味は?外食との違いについて

まずは、「中食」という言葉の意味から確認していきたいと思います。

「中食」を一言であらわすならば、「外部で作られた料理を自宅に持ち帰って食べる、あるいは配達してもらったものを食べる食事形態」となります。

豆知識

例えば、スーパーやコンビニのお惣菜や、ピザやお寿司の出前などは、身近な「中食」の形態といえます。

外部で作られた料理をその場で食べる「外食」と異なり、自宅で時間や人目を気にせず食べることができるのが特徴です。

また「内食」のように自宅で一からすべて調理する必要がないので、手間もあまりかかりません。

つまり「中食」とは、リラックスできる自宅の中で、シェフなどが調理した美味しい料理をお手軽に楽しむことができる、より利便性と快適性を追求した食事形態といえます。

増え続ける中食の形態について

「中食」が注目され広まりつつあることは前述しましたが、「中食」に該当する食事形態もまた、「中食」の広まりにあわせて、年々増え続けています。

ここでは、増え続ける「中食」の形態について、冷凍食品やお惣菜などの馴染み深いものから、最近流行している食事宅配サービスまで、その特徴を解説していきます。

デリバリー

まずは、「中食」として最もわかりやすいデリバリーから。デリバリー(配達)の名の通り、お店で調理した料理を届けてもらうことで、お店の料理を自宅で味わうことができます。

宅配ピザなどのように、注文したお店のスタッフが届けてくれる昔ながらのデリバリーもありますが、最近では「Uber Eats」のように、シェアリング・エコノミーを利用したデリバリーサービスも増えてきています。

デリバリー

豆知識:シェアリング・エコノミー

シェアリング・エコノミーとは、モノや人・場所などを多人数で共有する仕組みのことです。

例えば「Uber Eats」であれば、「お店で作られた料理を、「配達パートナー」と呼ばれるお店と関連性のない配達員が配達する」という制度を採用しています。

つまり「Uber Eats」では、シェアリング・エコノミーの考え方に基づいて、「多数のお店における配達員の共有」が行われている、といえます。

テイクアウト

マクドナルドのハンバーガーなどをはじめとしたテイクアウトも「中食」の一つです。

「テイクアウト」という言葉で想起されるようなチェーン店でのテイクアウトサービスの利用だけでなく、デパ地下や駅ナカでお弁当を購入したり、常温のコンビニ弁当やスーパーのお惣菜を買って帰ることも、テイクアウトに含まれます。

また最近では、新型コロナウイルス流行の影響もあってか、「「西東京まちめし」プロジェクト」のような地域密着型のキャンペーンとともに、テイクアウトサービスを始める地元の飲食店も増加しています。

西東京まちめしプロジェクト

「西東京まちめし」プロジェクトの広告ポスター。専用のアプリやSNSなどを使用して、テイクアウトサービスを実施しているお店の情報を提供しています。

テイクアウトの場合は外出してお店に行く必要がありますが、同時に軽い運動やリフレッシュにもなります。日々のジョギング代わりに利用するのも良いかもしれませんね。

冷凍弁当・冷凍惣菜

スーパーやコンビニなどで販売されている冷凍惣菜や冷凍食品も「中食」に該当します。

特にコンビニでは、昨今の技術の進歩やプライベートブランド(PB)の浸透も相まって、さまざまな冷凍惣菜が主力商品になりつつあります。

最近は冷凍弁当も人気のアイテムで、生協のパルシステムなどが有名ですが、最近ではnosh(ナッシュ)などの、新しい冷凍弁当専門の宅配事業(いわゆる「食事宅配サービス」の一つ)を行っている会社も増えています。

パルシステムの冷凍弁当※パルシステムの冷凍弁当

ナッシュの冷凍弁当※ナッシュの冷凍弁当

味にこだわった「美味しい冷凍弁当」が多いのはもちろんのこと、会社によっては、専属の管理栄養士が監修して、塩分やたんぱく質を控えめにした「健康に良い冷凍弁当」も販売しているのが特徴です。

また、筋肉を増やしたい方向けの食事を提供している「マッスルデリ」のような、一風変わった冷凍弁当宅配サービスも登場しています。 なお、これらの冷凍弁当宅配サービスは、何食分かを一気に届ける形態となっているので、利用には冷凍庫の空きスペースが必要です。

豆知識

会社によっては、特定の条件で冷凍庫を無料で貸し出すというサービスを実施しているところもあります。

宅配弁当・配食

高齢者向けとして広まりつつある食事宅配サービスとして、宅配弁当があります(場合によっては、配食と名づけられていることもあります)。

こちらもも「中食」形態の一つで、「ワタミの宅食」で有名なワタミをはじめ、様々な企業が宅配弁当事業に参入しています。

豆知識

宅配弁当(配食)とは、注文すると毎日特定の時間に一食分のお弁当を届けてくれるサービスです。宅配予定日の当日に調理をする会社も多く、冷凍弁当よりも食材が新鮮な傾向にあります。

高齢者宅に向けての見回り宅配食

毎日のふれあいや安否確認をウリにしている会社も多く、高齢化社会の進む日本において、その需要は年々増しています。

また、たいてい日替わりでメニューが変わるほか、旬の食材を使用した季節限定メニューなどもあり、日々の食事に彩りを添えることができるのも宅配弁当の特色です。

さらに近年では、一部の市区町村などが宅配弁当事業を実施している会社と連携して、独自に配食サービスを実施しています。例えば港区においては、高齢者及び障害者のみの世帯を対象として、日々の安否確認を兼ねた配食サービスの仲介を行っています。

広まる中食と成長する市場規模

前項では「中食」の多種多様な形態をご紹介しましたが、「中食」の形態が多様化するとともに「中食」の市場規模もまた、年々増加しています。

一般社団法人日本惣菜協会が毎年発刊している「惣菜白書」の2020年版によれば、「中食」の市場規模は10年前と比較して約127%も成長しており、「中食」の広まりとともに中食市場も活気づいていることがうかがえます。

参考資料:「「食」の市場規模と構成比推移」

2020年版惣菜白書 「2020年惣菜白書」(一般社団法人日本惣菜協会・2020年6月1日発刊)のダイジェスト版PDFより引用。

中食の市場規模が右肩上がりで成長している、つまり、中食需要が年々高まっている要因としてあげられるのが、「家族構成の変化」、「働き方の変化」の2つです。 それぞれの要因について、詳しく見ていきましょう。

家族構成の変化

まずは「家族構成の変化」から。昨今、少子高齢化や未婚率の増加が問題となっていますが、その影響で高齢者のみの世帯や一人暮らし世帯も増加しています。

こうした世帯では、自炊もなかなか億劫であるほか、いざ自炊したは良いものの二、三日ずっと同じような料理が続いて飽きてしまうことも少なくありません。

また、食材の費用を考えると自炊するよりも購入したほうが経済的であることも多いです。宅配弁当や配食サービスであれば味も美味しく、また日替わりでメニューが変わるので、高齢者のみの世帯や一人暮らしの世帯に人気がある、というわけです。

働き方の変化

次に「働き方の変化」です。平成時代には、官民一体で女性の社会進出が推進されました。

それに伴い、家庭を持っていても女性が働きに出る、いわゆる「共働き」の世帯が増え、「料理をじっくり作る」ことよりも「料理を早く用意して早く食べる」ことが重視されるようになりました。

出勤前の忙しない時間や終業後の疲れた時間に、手早く食事を用意したい。こうした「時短」ニーズにこたえているのが「中食」です。

特に何食分かを一気に届ける形態となっている冷凍弁当やスーパー・コンビニでまとめて購入できる冷凍惣菜は、そのお手軽さはもちろんのこと、賞味期限も長めであるため、共働き世帯にマッチしている「中食」形態であるといえるのではないでしょうか。

これからの中食市場について

最後に、これからの中食市場についての展望を述べて、本項のまとめとしたいと思います。

先程ご紹介した「「食」の市場規模と構成比推移」のグラフは、2019年までのデータを元に作成されていますが、今後もしばらくは、このグラフのような右肩上がりの成長率が続くのではないかと思います。

その大きな理由となるのが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行です。2020年初頭から世界的な流行をみせている新型コロナウイルス感染症によって、人々の暮らしは世界中で大きく変化したといわれています。

日本でも「Stay Home」や「ソーシャルディスタンス」をはじめとした、不要不急の外出やいわゆる「3密」(密閉、密集、密接)を避けて過ごしていく新しい生活様式を、官民一体となって推進しています。

ステイホームと家ご飯の風潮

これに伴って、「美味しい料理を食べたいけれど、「3密」は避けたい」というニーズが生まれました。

そして、ここまで解説してきた通り、家の中にいながら外食のような美味しい料理を食べる食事形態といえば、「中食」です。つまり、「中食」は新しい生活様式に適合した食事形態であるといえ、これからの「ウィズコロナ時代」において、より「一般的な食事形態」として浸透していくものと予測されます。

先程述べた「家族構成の変化」や「働き方の変化」の影響も相まって、今後の「中食」に対する需要はますます高まると同時に、中食市場も今以上に成長していくことでしょう。

参考サイト:「2020年惣菜白書」一般社団法人日本惣菜協会

参考サイト②:「港区の配食サービスについて」東京都港区公式サイト

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