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【インタビュー】やわらか食の「そふまる」を販売する名阪食品に聞く!その工夫の秘密とは?

2021年3月5日

超高齢社会が到来し在宅介護が重要なテーマとなっている日本で注目される介護食。今回、歯茎でもつぶせる介護食の冷凍総菜である「そふまる」を販売する名阪食品に話を伺いました。

毎日7万食以上の委託給食を提供する「名阪食品」

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本日は取材に応じていただき、ありがとうございます。自己紹介をお願いいたします。
上田:名阪食品株式会社でそふまるの研究開発を担当しております上田と申します。
本日はよろしくお願い致します。前職は、病院で管理栄養士として勤務しており、病院でも介護食づくりに試行錯誤しておりましたので、お客様に喜んでいただける介護食の開発ができることにやりがいを感じました。商品開発は初めてで不安でしたが、チームに支えられながら、そふまるの立ち上げ時から開発に携わらせていただいております。

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名阪食品は、「委託給食」を本業としているそうですね。どのような事業なのでしょうか?
上田:名阪食品は、保育園・高齢者施設・病院・一般企業・学校など、さまざまな組織における給食の調理・運営を受託しています。具体的には、お客様の施設の調理室に当社の栄養士・調理師等を派遣し、献立の開発・食材の仕入納入・給食の調理・配膳・提供などを行います。

すべての従業員がおもてなしの心をもち、高品質なサービスを提供し続けることで、毎日7万食以上の給食のご依頼をいただいており、多くのお客様の支持を得ています。

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こども園から高齢者施設や病院施設まで幅広く委託給食を提供されているのですね。多種多様な業種に対応するのは大変かと思いますが、何か大切にしていることはあるのでしょうか?
上田:お客様とのコミュニケーションを大切にしています。日々の会話の中からお客様の課題やご要望に気づき、一歩先の提案ができるように、日々取り組んでいます。様々な事例がありますが、あらゆる課題を解決していけるように社内のミーティングや情報共有も大切にしています。

高齢者施設を自ら運営して得た知見を反映

-2013年からやわらか食の「そふまる」の通販事業を開始されました。

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委託給食を本業としている御社が、どうして通販事業に参入したのでしょうか?
上田:委託給食を通じて、お客様の課題を解決したり、一歩先のご提案をする為には、お客様視点であることが大切と考えています。施設を運営することにより、施設運営の問題点、施設利用者様のご要望を共有し、課題を解決することがお客様の満足につながると考え、グループ法人 社会福祉法人を設立しました。現在3件の施設を運営しています。

その中で、高齢者施設においては、咀嚼が困難な方へ食事を細かく刻んだ「きざみ食」を提供しています。この食事は過去に食べた経験がなく、食べ物としての認識ができにくいという現状があります。また、口の中でまとまりにくいので誤嚥の危険もあることが言われています。給食サービスを提供する会社として、安全で笑顔あふれる食事をという想いから、食材の見た目を損なわない美味しそうな介護食提供を目指し、研究を開始し、2013年に「そふまる」として商品化、販売を開始しました。

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なるほど。高齢者施設の運営を通じて得た知見がもとになっているのですね。

上田:販売開始にあたって、運営している特別養護老人施設で、お客様の反応や介護職員の方の要望を汲み取ながら試行錯誤を重ね完成した実績ある商品で、それがそふまるの強みです。さらに、高齢者施設だけではなく、一般のご家庭のお客様も手軽にいつでも購入ができるように、インターネットでの販売も開始しました。

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改めて「そふまる」のコンセプトを教えてください。
上田:摂食嚥下に障害があっても「おいしそう」「食べたい」という想いを叶えられる介護食を作ることです。
そふまるのロゴには、「食べることはいきること」というブランドメッセージを掲げています。その想いは、食事が生命活動を維持するだけのものではなく、「美味しそう」「食べたい」と思える食事をすることで、生きる活力となり、活き活きとした生活が送れるのだと考えています。普段は介助が必要な方が自ら食事を食べようとする、普段はむせるのにスムーズに飲み込める、そんな食事の力を感じられ、みんなが笑顔になれる介護食を目指しました。

特に「見た目が常食とほとんど変わらない」というのは大きな特徴だ

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どのような方がご購入されるのでしょうか?
上田:介護食として購入される場合は、きざみ食をお召し上がりの方が多いです。ミキサー食の方も嚥下状態によっては喫食していただいております。また、シニア食として嚥下能力の低下された方にも好評を頂いております。

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実際に食べてみて、見た目はそのままなのに、やわらかかった印象です。どうしてそのようなことができるのでしょうか?
上田:酵素を用いた独自技術で繊維を分解することでやわらかさを実現しています。食材の形を維持しつつ、飲み込みやすいやわらかさに調整しています。さらに、食べた時に満足感が損なわれないように、多少の繊維感も残しています。

味・香り・見た目すべてにこだわった「そふまる」

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魚料理の他にも「豚かつ」や「唐揚げ」など介護食とは思えないような献立もあります。どうしてでしょうか?
上田:「豚かつ」や「唐揚げ」の献立は高齢者施設でも人気です。しかしながら、「衣が固い」、「お肉が固い」というご意見もしばしばいただきます。そこで、人気だけど固くて食べられないメニュー(献立)を商品化したいと考え、開発しました。

「そふまる」では、20種類前後の多種多様なメニューから好きな総菜を選ぶことができる

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おすすめのメニューは何ですか?
上田:新商品として昨年12月に販売を開始した「さけの塩焼き」はオススメの1品です。鮭は“好きな魚トップ3”に入る日本人に人気の魚です。定番商品として商品化したかったのですが、鮭は身に比べて皮が非常に固く、同時に軟化させることが難しかったです。しかし、その難点を乗り越え、皮までスッと切れるやわらかさを実現しました。皮と身を一緒に食べることができれば、より多くの栄養を摂ることができます。商品として完成した喜びが大きく是非皆さんにお召し上がり頂きたい自慢の商品です。

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見た目にもこだわっていますが、介護食においても見た目は重要なのでしょうか?
上田:食事は、味・香り・見た目が大切な要素です。中でも最初に感じる見た目は、食欲の増進につながり、摂食の準備として大切です。見た目がおいしそうで食欲がわく介護食なら、お客様が過去に食べた食事を思い出し、食べる力を引き出す可能性があると考えています。
食べる力が引き出されることによって、自ら食べたいという自己摂取や喫食率のアップ、QOL(生活の質)の向上に繋がりますので、食事の見た目は大切な要素となります。

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他にもこだわりのポイントがあったら教えてください。
上田:食材をただ軟らかくするだけではなく、口の中のべたつき(付着性)や、まとまり(凝集性)にも配慮しました。毎日食べても飽きのこないメニュー展開をすべく20商品のラインナップを揃えました。介護する方や召し上がられる方にとっても、調理が簡単で負担が少なくなるよう、電子レンジで温めるだけですぐにお召し上がりいただける商品づくりを目指しました。

展望について

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「そふまる」では今後も新メニューが登場するのでしょうか?
上田:現在そふまるは、メインの食品を販売しておりますが、お客様より、おかずのセット品を望まれるお声が多いです。今まさに開発をしており、一日でも早く販売できるように研究開発しておりますので乞うご期待ください。

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在宅介護がより広がっていく中で、介護食の需要は今後も広がっていくと思います。名阪食品としての今後の展望について教えてください。
上田:私たちも在宅介護は今後ますます広がっていくと思います。その中でそふまるは、噛むことや飲み込むことが難しくなっても、今まで通りお食事を楽しんで頂ける商品でありたいと考えております。先ほどもお話しましたが、おかずセットが望まれているなど、お客様が求めるものは日々変化していきます。変化に柔軟に対応し、今後もお客様に喜んでいただけるように、さらなる商品開発に取り組んでまいります。

mealee
ありがとうございました。

取材後記:施設運営を通じた生の声を反映した介護食

実際に食べてみて、介護食とは思えない"美味しさ"を実現している「そふまる」。製造元である名阪食品株式会社は、高齢者施設や病院だけでなく学校や一般企業を含めた委託給食が本業の企業です。そんな同社が高齢者施設ならではの課題や問題点を発見するために施設運営に自ら乗り出したのだと知り、"お客様視点"という言葉にかける本気の姿勢が伝わってきました。

そうして実際の施設運営を通じて得た介護食に関する知見をもとに、従来の委託給食の事業にフィードバックするのみならず、在宅介護にも利用できる商品として事業化された「そふまる」だったのです。一般向けに通販で買える介護食はまだまだ少ないので、介護食を探している人にとっては新しく加わった有力な選択肢でしょう。

また、「そふまる」は介護食に必要とされるやわらかさや機能性を満たすのは当然のこととして、その献立にも現場の声やこだわりが反映されているのがわかります。介護食でも妥協せずに人気のメニューを自宅でも食べてもらいたい、という名阪食品の熱い心がこめられた「豚かつ」「唐揚げ」「さけの塩焼き」といった人気メニューを是非お試しください。

そふまるの会社情報について

サービス名 そふまる
会社名 名阪食品株式会社
住所 〒633-0065 奈良県桜井市大字吉備452-7
電話番号 0744-43-9090
代表者 代表取締役社長 清水 克能
公式サイト そふまるショップ名阪食品
メールアドレス sofumaru@meihan-shokuhin.co.jp

そふまるの注文についてですが、公式ショップ以外に楽天でも可能です。ポイントなどを考慮すると公式HPから購入する方法がおすすめです。

興味がある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

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