カロリーカットや塩分控え目などの4種類の制限食コースが用意されている制限食宅配の定番サービス「ウェルネスダイニング」。
今回は、ウェルネスダイニングで提供している料理の安全性について紹介してみます。最後に、ウェルネスダイニングの担当者さんにインタビューをしたときの内容も掲載していますよ。
品質の安全性は?
ウェルネスダイニングではお弁当を製造する工場に対して徹底した品質管理を求めています。同社の品質管理に関する記事があったので紹介します。
- 下処理時には安全面を考えて泥付きの野菜は仕入れない
- 菌の繁殖を抑えるために、料理を急速冷凍している
- 髪の毛やビニールの切れ端が混入しないように事前の対策と何重にもチェック
- すべての食材に対して毎日菌検査を実施
すべての工場にこういった品質管理に関する対策を求めているのは流石ですね。
ウェルネスダイニングの弁当には食品添加物を使ってる?
ウェルネスダイニングの公式サイトによると、人体に影響があるような防腐剤などの食品添加物は使っていないとのことです。そのため、解凍したらすぐに食べることが推奨されています。
Q:
なぜ冷凍保存しているのですか?
A:
食中毒の心配がなく、お好きな時に温めてお召し上がりいただけるためです。
調理過程において防腐剤などの添加物を使用していないため、常温では配食から2時間以内が消費期限となります。そのため、安全な状態でお届けするために、調理後の急速冷凍で栄養価と美味しさを維持しています。賞味期限は、献立により冷凍3カ月~6カ月です。1食ごとに表示がございますので、期限内にお召し上がりください。
では、実際どうなのか調べてみました。
私が実際に注文して届いた「カレイのムニエル トマトソース弁当」の原材料を見てみました。
原材料に記載されていた食材のうち食品添加物をピックアップしてみました。
- 風味調味料
- 調味料(アミノ酸等)
- 増粘剤(キサンタン、グァーガム)
- ソルビトール
- 酸味料
- 着色料
- 酢酸Na
- 酢酸Ca
- ショ糖エステル
味やとろみなどの調整をするために多少の添加物は使われていますが、いわゆる防腐剤は含まれていませんね。
殺菌剤・酸化防止剤や保存料を使う代わりに、酢酸Na(酢酸ナトリウム)や酢酸Ca(カルシウム)といった安全性が高い「日持ち向上剤」とよばれるマイルドな添加物が使われています。
ウェルネスダイニングでは、長期保存できない代わりに安全性に気を使って最小限の添加物の使用に留めていることが分かります。
ウェルネスダイニングで使われている食材は国産?
ウェルネスダイニングに使われている食材は国産なのでしょうか?
お弁当に使用している食材の原産地について、ホームページに説明がありました。
Q:
食材の産地はどこですか?
A:
食材の産地は、安全性を第一に考え、安定入手できる原材料を選択しています。極力国産のものを使用しておりますが、食材や時期によっては一部外国産のものを使用しているメニューもございます。なお、お問い合わせいただければ該当の食材の産地をお調べしてお伝えすることも可能ですのでお気軽にお申し付けくださいませ。
詳しく知りたかったのでウェルネスダイニングに電話をしたところ、お肉の産地について後日回答をもらいましたので紹介します。
牛肉:全て豪州産の輸入肉を使用しております。
鶏肉:国産(岩手県・宮城県)と部位によってブラジル産を使用しております。
豚肉:国産(岩手県・宮城県)です。
オーストラリア産の牛肉は、狂牛病や口蹄疫の発症ゼロ地域として認定されていて、むしろ日本産より安心感があります。
なお、野菜の産地についても教えてくれました。
現在取扱いをしている野菜の原産地は、北海道・青森県・群馬県・茨城県・千葉県・埼玉県・長野県・静岡県・熊本県・鹿児島県・中国です。
野菜についてはほとんど国産ですが、一部の野菜には中国産が使われているようですね。
ウェルネスダイニングの食物アレルギー対応は?
ウェルネスダイニングでは、管理栄養士が栄養バランスを考えて献立した様々なメニューを取り扱っているため、事前にどういった食材が含まれているのかわかりません。
ホームページに、アレルギーに関する記述を見つけました。
Q:
アレルギー対応はしていますか?
A:
大変申し訳ございませんが、アレルギーに完全対応した食事の取り扱いはございません。召し上がれない食材については、お食事のメインメニューの部分からのみ、お除きすることが可能です。詳しくはお電話にてお問い合わせくださいませ。
電話で訪ねたところ、事前にアレルギーの対象となる食材を伝えることで、ウェルネスダイニングのメニュー(主菜1品+副菜3品のうち)の主菜に対象の食材が使われていた場合に他の主菜に差し替えて発送してくれるとのことです。
しかし、残念ながら副菜については同様の対応はできないとのことでした。そのため、お弁当が届いたあとにラベルを参考にしてアレルギー対象の原材料が副菜に含まれていないかを確認する必要があります。
とはいえ、アレルギー物質を含むメニューと共通の製造設備を利用しているため、微量でも症状が出てしまう重篤なアレルギーの方の利用はおすすめできません。
アレルギーに注意が必要な特定原材料は?
アレルギー物質を含む食品として必ず表示しなければならない「特定原材料7品目」と、表示が推奨される「特定原材料に準ずるもの21品目」が定められています。
アレルギー物質を含む食品
- 「特定原材料」7品目
- 卵・乳・小麦・そば・落花生(ピーナッツ)・えび・かに
- 「特定原材料に準ずるもの」21品目
- アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン
これらの食材についてアレルギー対応をしてくれると思いますが、卵・乳・小麦は多くのメニューで使われているため、副菜には含まれている可能性が高そうです。
放射能対策はどうなっているの?
東日本大震災以降、食品の放射能についても気になる方もいると思います。
ウェルネスダイニングの公式ページに記載がなかったので、電話で聞いてみたところやはり後日メールで回答をいただきました。
自社での放射能検査は行っておりませんが、弊社製品の原材料となる食材の調達は、農林水産省及び厚生労働省による「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等」を遵守しております。
ちなみに「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等」とは、原子力災害対策特別措置法に基づいた食品に対する検査・出荷制限の体制です。
当然のことながら、基準値を超える放射性物質が検出された食材は一切使われませんので安心して口にすることができます。
ウェルネスダイニングに独占インタビューしてみました
後日、安全性にこだわるウェルネスダイニングに独占インタビューをする機会をいただきました。そのときの内容をまとめていますので、よければ読んでくださいね。